こんにちは。革靴好きのヒロシです。
以前に、革靴を買うなら3万円以上のグッドイヤーウェルト製法のものを買うべきだという記事を書きましたね。
というのも、3万円以上から買えるグッドイヤー製法の革靴ならば、ソール交換が繰り返し可能なため、しっかりと手入れをすれば一足の革靴を永く愛用できるから。
しかし3万円というと決して安くはない金額。
安くない、むしろ一般的な靴の値段としては高い金額を払うのですから、サイズ選びには慎重になりたいところです。長く愛用するためには自分にぴったり合ったサイズ感の革靴を履きたいですからね。
でも、このサイズ選びって意外と難しいのです。
僕の失敗談 ~ジャストで買ったスコッチグレイン~
僕が初めて買ったグッドイヤー製法の本格的な革靴はスコッチグレインというブランドのもの。
当時僕は大学3年生で、あまり革靴に関しての知識がなかったんです。
もちろん、デパート(百貨店)の店員さんにフィッティングしてもらって買いましたが、このとき僕はジャストのサイズ感のものを選びました。
もちろん新品だから足にはあまり合っていないけれど、そこまで窮屈でもないという意味でのジャストです。靴の中で足の指先を少し動かせる程度のサイズ感。
当時は就活を見据えて革靴を購入したので、タイトなきついサイズ感の靴だと歩き回れないなという思いがあったのです。
インソールの沈み込みによりサイズがゆるくなった…
しかし、履いているうちに事情が変わってきました。
グッドイヤー製法の革靴は、履いているうちにインソールが自分の足の形に従ってしずみこんでいきます。
それによって唯一無二の靴になるのですが、最初からジャストのものを選んでしまったために、サイズ感がゆるくなってしまったのです…
履けないほどでもないので今でもしっかり履いていますが、買ってから2年半ほど経った現在では、歩くたびに少しかかとが浮く感じもするのです。
いま思うと、最初のサイズ選びが失敗でした…
僕の成功談 ~タイト目にしたジャランスリウァヤ~
3足目の革靴としてユナイテッドアローズで買ったジャランスリウァヤ(普段はかからないセールで!)。
この時僕は店員さんからのアドバイスと、以前の失敗を踏まえ、かなりギチギチのタイトフィッティングのものを買いました。
買ったときは結構圧迫感があり、少し歩くだけで若干痛みも生じました。
かなりタイトだった革靴がジャストフィットに
買ってから少し後悔しました。
「きつすぎて履けないじゃん…」
靴の中で足の指を動かす余裕がないので、歩くのがかなりつらかったですね。
でも、家の周りをふらふらする時に履いたり、犬の散歩をする時に履いたりして徐々に馴らしていきました。痛みに耐えながら、この革靴を履いて短い距離を歩くということを繰り返したのです。
すると少しずつ、足に馴染んできて履きやすくなっていきました。
タイトだったのが、インソールが僕の足に合わせて沈んだり、革が伸びたりして今ではジャストフィットになりました。
履いていても足に「ついてくる」感じがします。かかとが浮く感じもなく、非常に快適な履き心地です。
迷ったらタイトなものを
ジャストで買った革靴がゆるくなり、タイト目で買った革靴がジャストになるという経験をした僕。
このときの教訓としていえるのは、
「革靴のサイズ感で迷ったら、タイトフィッティングのものを選ぶべし」
ということです。
最初からジャストだと、インソールの沈む込みや革の「伸びる」という性質から、結局はゆるくなってしまうんですよね。
それならば、その性質を逆算して、最初はタイトなものを選んで、時間をかけてジャストにしていく方が合理的です。
買ってから靴が馴染んでくるまでは、多少足に痛みを感じますが、少しずつ馴らしていくことでその痛みが徐々になくなっていき、最終的にはジャストで快適な革靴になります。
ちゃんとした革靴って、長く愛用できるものですから、履き心地も追求したいですよね。
そのためにも、革靴を買うときにサイズに迷ったら、きつめのタイトフィッティングのものを選ぶのをおすすめします。
しかし、「きつめ」とはいっても、革は縦には伸びないので、つま先が足りないと思われる革靴を買うのはやめましょう。
あくまで「きつめ」は幅や甲がきつい時なのです。
つま先が足りない場合は、サイズアップをして試し履きをしてみてください。
サイズアップをしてつま先がちょうど良くても、横がゆるく感じる場合、それはその靴に足が合っていない証拠。購入しないことをおすすめします。
ちなみに僕もパラブーツはそのパターンで購入を断念しました…
サイズ感は靴を買うにあたって非常に重要な要素。
是非靴選びの参考にしていただけたら幸いです。