One Style depot.

社会人2年目・服好きミニマリストのヒロシが、ファッション・ライフスタイル・考え等の様々な"style"を綴る雑記ブログ。

【秋冬素材まとめ】ウール・カシミア・アンゴラ・アルパカ・ヤク。各素材の魅力や特徴を解説

こんにちは。ファッションブロガーのヒロシです。

もうすっかり冬ですね。朝晩は特に冷え込みます。

でも冬はファッション的には一番楽しい季節。異なる素材の服をミックスしたり、重ね着をしたり。

冬になるとたくさんの方が着る「ニット」や「コート」。

こういった製品には「ウール」や「カシミア」といった動物性繊維が使われている場合が多くなっています。

f:id:footmuji:20181211171650j:image

ちなみに僕の持っている"nest Robe CONFECT"のコートは毛(ウール)100%。

品質表示のタグを見れば、何の素材を使われているかは分かるものの、実際にその素材の特徴や違いについてはなかなか分かりにくいですよね。

今日は、ファッションブロガー&素材オタクのヒロシが、冬用のニットやコートに使われることの多い動物性繊維について解説します。

冬素材として代表的な「ウール」や「カシミア」に加え、ちょっとマイナーな「アンゴラ」「アルパカ」「ヤク」についても紹介するので、冬用の服選びの参考にしてただければ幸いです。

 

 

秋冬素材5種類の特徴について解説

以下の5種類の繊維はいずれも、動物の毛からとった繊維です。

同じ素材でもグレードがあり、価格や機能性は異なりますが、一般的な特徴について書いていきます。

ウールの特徴

f:id:footmuji:20181211204651j:plain

最もメジャーな冬素材である「ウール」。

ウールとは羊の毛のことです。

羊は全世界で約3,000種もあるようですが、中でもウールは、一般的にはメリノ種の羊の毛(全体の約40%)のことを指します。ちなみにメリノ種はオーストラリアやフランスで多く飼育されています。

メリノ種以外の羊の毛については、「シェットランドウール」等のように、羊の種類が名前に着くことが多いようです。基本的に「ウール」とだけ書いてある場合はメリノ種と理解して間違いありません。

ウール素材は冬の衣類の中で最もポピュラーな素材であり、色々な価格帯のニットやコートに使われていますが、それは羊一頭から採れる量が多いから。羊一頭から1年に4~5kgほど採れると言われています。

仔牛の毛(ラムウール)や細い繊維のウールについては、高級素材であるため、値段的に高くなる傾向が。

また同じ品種のウールでも、産地によって気候や環境が異なるので、肌触りや保温性等の品質にも違いが出てきますね。

ウール素材のメリット
  • 保温性
  • 吸湿性
  • 防臭効果
  • 型崩れしにくい

ウール素材には以上のようなメリットがあります。

保温性については言わずもがなですね。ウールは繊維同士が絡み合っており、これのおかげで熱を逃さないので、温かく過ごせるのです。

また、ウールは吸湿性にも優れているので、実は夏にも使える素材。よく「サマーウール」という素材のスラックス等がありますが、サラサラとした肌触りで夏でも快適に過ごせます。

天然繊維ならではの防臭効果や型崩れしにくいという性質により、手軽に洗えないスーツやジャケットにも多く使われます。

ウール素材のデメリット
  • 毛玉ができやすい
  • 虫食い
  • 品質のバラつき

編み方や織り方にもよりますが、摩擦等によって毛玉ができやすいので注意が必要です。長く着るためには、着用後にブラッシングをするなどのケアが必須。

また、ウールは虫の好物でもあるので、オフシーズンには防虫剤やクリーニング等でしっかりと虫食い対策をしましょう。

また、前述の通りウールは非常にポピュラーな素材であり、色々な価格帯のブランドからウール製品が出ています。しかしそれ故に、品質の良くないウールが市場に出回っているのも事実。

ウールでありながらも、肌触りが良くなかったり、全く温かくなかったり。中には陳列の段階で毛玉だらけなんてものも。

「ウール」という表示だけに惑わされず、しっかりとモノを見て選んでいくことが大事です。

カシミアの特徴

f:id:footmuji:20181211205240j:plain

出典:http://knittingbird.com/2017/07/25/5716/

冬の高級素材の代名詞的存在である「カシミア」。

カシミアとは、カシミアヤギの毛のことを指します。カシミアヤギは中国北西部やモンゴル、ネパールといった高い台地の寒暖の激しい環境に住んでいます。

カシミアは、カシミアヤギ一頭から1年で150~200g程度しか採れないため、「繊維の宝石」と呼ばれ、非常に高価なのです。

カシミア素材のメリット
  • 圧倒的な軽さ・保温性
  • 柔らかで気持ちの良い肌触り
  • 上品なツヤ・光沢感

カシミアの繊維は他の繊維よりも非常に細いのが特徴。

その細い繊維のおかげで、空気をたくさん取り込むことができるため、非常に軽くて温かいのです。

また、カシミアの圧倒的に細い繊維は非常にしなやかであり、全くチクチクしません。その柔らかで気持ちの良い感触は、直接肌に触れるニットやマフラー・ストール類に最適ですね。

見た目的にもカシミア製品はツヤや光沢感があります。コート等にカシミアが混紡されていると、上品さが生まれ、大人っぽく着こなすことができるのです。

カシミア素材のデメリット
  • デリケートな素材なため取り扱いが難しい
  • 虫食い

カシミアは非常にデリケートな素材です。

繊維が非常に細いため、強度はあまりなく、毛玉もできやすいですし、水濡れにも弱いです。取り扱いには十分注意する必要があります。

また、「繊維の宝石」と言われるカシミアは、虫からしても非常に美味しいらしいです。そのため、ウール以上に防虫剤やクリーニングによるケアを徹底しないといけません。

 

アンゴラの特徴

f:id:footmuji:20181211205601j:plain

出典:https://ailovei.com/?p=61606

ややマイナーながら、高級素材である「アンゴラ」。

「アンゴラ」とはアンゴラウサギの毛のことです。アンゴラは主に中国で生産されています。

アンゴラは、単体でニット等の製品になることはあまりなく、ウール等の他の繊維と混ぜて使われることが多いです。

アンゴラ素材のメリット

f:id:footmuji:20181211211017j:plain

  • 軽くて保温性が高い
  • 発色が良い
  • シルクのような滑らかで柔らかい肌触り

アンゴラは毛が空洞になっています。

そのため、非常に軽いのに加え、空気をたくさんため込むことができるため保温性に優れているのです。ウールの3倍温かいとか。

毛足が長いので、レディースのふわふわニット等に最適ですね。

アンゴラウサギはもともと真っ白な毛をしているので、染色がしやすく、発色が非常に良いのも特徴です。

また、アンゴラの真っ白な毛は非常に細く、シルクのような滑らかで柔らかい肌触りをしています。

アンゴラ素材のデメリット
  • 毛が抜けやすい
  • 毛玉ができやすい
  • 虫食い

アンゴラ素材は、細くて長いのに加え、滑りやすい繊維なので、毛が抜けやすいと言われています。

また、摩擦にも弱いデリケートな素材なので、毛玉もできやすいです。着用の際にはバッグによる摩擦にも気を付けないといけません。

虫食いについては言わずもがな。高級素材は虫の大好物なので、しっかりとケアを行いましょう。

 

アルパカの特徴

f:id:footmuji:20181211210415j:plain

僕が先日購入した"The Inoue Brothers"のストールにも使われていた「アルパカ」。

 

www.ponkotsu-hitomishiri.com

「アルパカ」は標高4000m以上のアンデス山脈で暮らしています。アルパカ素材の生産地は主にペルーやボリビアです。

アルパカ素材のメリット

f:id:footmuji:20181206201545j:plain

出典:http://bloom-branch.shop-pro.jp/?pid=136335249

  • 軽くて保温性が高い
  • なめらかな肌触り
  • 上品なツヤ感
  • 非常に丈夫で毛玉ができにくい

アルパカは、気温差の大きい、過酷な環境のアンデスで生きています。

そのため、アルパカは毛の中が空洞になっており、高い保温性と軽さを両立させているのです。

また、繊維も非常に細く、なめらかな肌触りでチクチクしないのに、毛が直毛であるため、毛玉もできにくく非常に丈夫だという特徴があります。

カシミアの方が繊維が細く、柔らかいのですが、アルパカも十分柔らかいですし、何よりヘビーユーズに耐えられるくらい丈夫。カシミヤのようなツヤもあり、また保温性はウールよりも圧倒的に高いです。

つまり、アルパカは「カシミアよりも丈夫で、ウールよりも暖かい素材」なのです。

アルパカ素材のデメリット

あまりありませんね…

まぁ虫食いについては他の動物性繊維と同様に気を付けないといけませんが。

あとは流通量が少ないので、価格が高くなりやすいということくらいですかね。

ヤクの特徴

f:id:footmuji:20181211210646j:plain

「ヤク」とは、チベットや中国、またヒマラヤ山脈等の標高3,000~6,000mの高地に生息する牛の仲間です。

ヤクは一頭から1年で100gしか採れないと言われる高級素材。非常に良質で希少な素材として知られています。

ヤク素材のメリット

f:id:footmuji:20181211211232j:plain

https://twitter.com/confect_kitte/status/920108590970519552

  • 高い保温性
  • カシミアのように柔らかく滑らかな肌触り
  • 丈夫で毛玉になりにくい

過酷な環境の中で生きるヤクの素材は非常に機能的。

極寒の中で生きるヤクの毛は非常に暖かいのに加え、通気性も良くて蒸れにくいので、快適に冬を過ごすことができます。カシミア以上の保温性とも言われています。

また、繊維は非常に細く、柔らかさとしなやかさを兼ね備えており、カシミアのような滑らかな肌触りとツヤ感があるのです。

ヤクの毛は摩擦にも強いので、毛玉ができにくいのも嬉しいですね。

ヤク素材のデメリット

これもあまりないですね…

アルパカ同様、虫食い対策が必要なのと、価格的に高いということくらいですかね。

 

おすすめは「アルパカ」と「ヤク」

以上、冬素材5種類の特徴をまとめました。それぞれに色々な特徴(メリットやデメリット)があるので、自分の好みに応じて素材から服を選んでみても面白いですね。

個人的なおすすめは「アルパカ」と「ヤク」です。

高級素材として名高いのはカシミアですが、「アルパカ」と「ヤク」はカシミアよりも丈夫で、扱いが楽なので非常におすすめですね。カシミアは日常使いをするにはデリケートすぎるので…

ともに丈夫で毛玉ができにくいのに加え、柔らかい肌触りで、かつ非常に保温性が高い素材なので、冬にぴったりです。

カシミアのようなヌメリやツヤのある「アルパカ」と、カシミアのような柔らかい肌触りの「ヤク」。

どちらを選ぶかは好みですが、ともにカシミアのデメリットを補い、さらに独自性のある素材なので、どちらを選んでも失敗はないでしょう。(ただ高いですけどね…)

 

同じ素材でも価格や質は異なる

この中で一般的に有名なのは、「カシミア」と「ウール」ですね。

イメージ的には、カシミアは高級素材で、ウールは手頃な価格の素材というイメージがあるかもしれませんが、カシミアは無条件でウールよりも良いかと言ったらそれは違います。

なぜなら、各素材ごとにグレードがあるから。「繊維の細さ」や「産地」、「生まれてどれくらい経った動物の毛か」によって品質が違うので、それが価格差になっています。

だから、非常に品質の良い極細ウールは、一般的なカシミアよりも暖かいし、カシミアのような光沢感が出ます。

上に書いたのはあくまでも「目安」ということで、自分の目で見たり、触れたり、試着したりして、本当に気に入ったものを選んでください。

高いものには高いなりの理由が必ずありますから。