ひとりごと

壮大な人間ドラマの触れられる。裁判傍聴のすすめ【最高の趣味】

先日、大流行中の映画「君の名は。」を見た。

満足度98%で僕の周りの人も全員絶賛していた。しかし僕は残念ながら2%の側だった。

なにが面白いのかさっぱり。なんとなく展開は読めるし、絶対にあり得ないことだし、そして何よりアニメだからだ(僕はアニメはほぼ例外なく面白さが分からない)。

多分僕はかなりひねくれているんだろう。

実際に友人たちにつまらなかったと言ったら、「お前は本当に頭がおかしい」等、散々言われた(笑)。

そんな僕は最近、裁判傍聴にかなりハマっている。

正直「君の名は。」の99倍くらい僕は面白いと思う(笑)。

大学四年の後期ともなると授業も少ないから、午前中傍聴に行ってそこから大学に行ったり、一日中裁判所にいることもある。

裁判傍聴は趣味として最適

裁判傍聴は最強の趣味だと思う。無料だし、面白いし、何より得るものが多くて色々考えさせられる。

面白いといってもこれは “interesting” つまり興味深いということである。

僕は大学で刑法ゼミに入っているから、実際にどのように法律が適用されていくのか興味があった。

だから、被告人尋問や証人尋問を通じてどのようにして事実認定がされるのか、その過程を見るのが面白い。

それに裁判官、検察官、弁護士は司法試験を勝ち抜き、さらに、司法修習もくぐり抜けたいわばエリートだ。法律の専門家である彼らの話は視点がやはり秀逸だ。

色々考えさせられるというのは、裁判には深い人間ドラマがあるからだ。中には涙が出てしまうものもある。

僕が初めて見た裁判について

僕が初めて見たのは強盗致死の裁判員裁判だった。

その事件の被告人は、たまたまその現場に居合わせたために、知人同士の金銭トラブルに巻き込まれた。

知人の一方(Aさんとする)が他方(Bさん)を縛り付けていたところ、Aさんから犯行を手伝うように言われ、自分がAさんとの力関係で下にあることと、早くその場から立ち去りたいという思いから、それを手伝ってしまったのだ。

そしてAさんと被告人は、Bさんから現金とクレジットカードとキャッシュカードを奪って逃亡した。

その結果、数日後にBさんが亡くなったことを知り、被告人はとんでもないことをしてしまったと思い、警察に自首をしたという事件だった。(ちなみにAさんは外国人で国外逃亡をしたが、現地で身柄を拘束された)

僕は当初、被告人は気の毒だなとか、これは被告人をそんなに非難できないなとか思っていた。

まだ判決は出ていないけれど、これは多分、強盗致死の幇助になると思うから、結構重い刑になるだろう。

でも証人として被害者の旦那さんが出てきたときに心を動かされた。

その旦那さんは、「この事件に関わった者には命で償ってもらいたい。妻の命で足りないのなら俺の命もくれてやる。妻が死んでから俺には盆も正月もない。なにをしていてもつまらない。妻のいない世の中に生きていても仕方ない。」と言った。

僕はドラマや映画で泣いたことがない人間だ。
でもこの言葉を聞いたとき、自然と涙が出てきた。

裁判はノンフィクションであり、実際に事件を当事者として経験した人が、苦しみながらもそれを押し殺して話をする場だ。

だからどんな映画やドラマよりも臨場感やリアリティー、説得力がある。

被害者の旦那さんから感じた妻への壮大な愛、そしてそれ故の事件で妻を失った悲しみ。

法律という枠組みの中で、審議を通じて妥当な判決をするのが裁判だけれど、その当事者のなかには複雑な物語があるのだ。

僕はこの事件を通じて、単なる法律や裁判ということを超えて、被害者の思いや加害者の今後の生き方、死刑の存否そして愛するということについて等様々なことを考えさせられた。

裁判傍聴はノーコスト・ハイリターン

裁判傍聴は、コストに対するリターンが限りなく大きいと思う。

コストは交通費と時間くらいだけれど、リターンは自分次第でいくらでも大きくなる。

人が裁かれるという場所は非日常で、罪を犯した人を直接目にすることは少し恐怖を感じるかもしれないし、何より法廷は神聖な場所だから、冷やかし半分おもしろ半分で行くべきではない。

でも裁判の傍聴は、自分のなかに思いがけないほどのサプライズと感動を起こしてくれるかもしれない。

*勿論中にはしょうもないような事件もあります。

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