こんにちは。ヒロシです。
最近、何かと世間をにぎわせている靴職人・花田優一氏。
ネットやテレビ、雑誌等でも多く取り上げられており、かなりの批判を浴びています。
何が事実か、また事実ではないかは当事者にしか分からないので、あまり首を突っ込みませんが、今日は花田優一氏に向けられている批判に対して、あえて全力で優一氏を擁護してみます。
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靴職人・花田優一 とは

https://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/thetv_138438
みなさんご存じの通り、花田優一氏は第65代横綱・貴乃花関の長男です。
青山学院高等部を卒業後、靴づくりの本場であるイタリア・フィレンツェに修行へ。
帰国後の2016年、都内で自身の工房を設け、完全オーダーメイドで靴作りを行う靴職人になりました。
その傍らとして、貴乃花関の長男として注目を浴びたため、テレビやラジオにも多数出演しています。
僕よりも1つ年下の23歳なのになんと離婚歴あり!ロックな生き方してますね~
ちなみに優一氏が作っている靴はこんな感じ。
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シンプルな靴というより、サドルシューズのようなデザインのものが多いですね。
修行先がイタリアということで、シュッとした上品なフォルムの靴が目立ちます。カッコイイです。
花田優一氏への批判①:靴が届かない。靴作るのに時間かかりすぎ
優一氏に靴をオーダーした顧客から寄せられているというこのクレーム。
中には1年以上待っても来ないという方もいるようなので、正当な意見だとも言えるでしょう。
反論:完全オーダーメイドの靴なんだから時間がかかって当然。
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優一氏が作っている靴は「完全オーダーメイド」です。
おそらく、注文者の足の型をとり、それにぴったり合った木型を作製するところから始まっているものだと思われます。
加えて、靴のデザインも既存のものではなく、顧客の要望を聞きながら、ひとつひとつ優一氏がデザインしているとのこと。
となると、靴の配色や形、また使用する革など、総合的なディテールを頭の中で描き、デザインするまでに非常に時間がかかる場合があることも想像できます。
革靴は完成までの工程が非常に多いもの。
イギリスの老舗ブランドの「チャーチ」の革靴は、なんと280もの工程のほぼ全てを手作業で行っています。
こうした規模の大きなブランドは分業制で靴を作っていますが、優一氏の場合は全て一人です。
木型をつくり、デザインを考え、革やソールを縫い合わせる等々。
このように、非常に複雑でクリエイティブさの要求される作業を一人で行っていると考えると、時間がかかって然るべきなのではないでしょうか?
もちろん優一氏には、顧客に対して、納期や製造にかかる留意点などに関する説明をきちんと行う責任があったでしょう。
しかし、顧客も靴のオーダーについて理解した上で注文すべきなのです。
花田氏ほど工程の多いオーダーメイドではない、つまり既存の木型をベースにしていたり、靴のデザインが決まっていたりする場合(セミオーダー)でも3か月~6か月くらいかかるもの。
そう考えると、優一氏が全ての工程を完全オーダーメイドで作っているとしたら、長い時間がかかっても納得ですよね。
花田優一氏への批判②:テレビに出てる暇があったら靴を作れ
靴職人であるにもかかわらずテレビに出演している優一氏に対して、「テレビ出てないで靴作れ」という声も聞こえます。
反論:テレビは営業活動の一環。職人のイメージを変えることにも寄与する
優一氏は一人で靴を作っている「個人事業主」です。
靴作りで食べていくためには、当然お客さんが必要になります。
そしてそのお客さんを獲得するためには、まず花田優一という人間に興味を持ってもらう必要があります。
今でこそSNSでのマーケティングも広がってきましたが、やはりテレビの力というのは偉大で、営業活動に適したツールであることには間違いありません。
「個人事業主が、営業の一環としてテレビに出て何が悪いの?」と個人的に思います。
テレビ出演によって何らかの形で靴のデザインのヒントが得られたり、才能あふれる共演者との関わりが本業である靴作りに活かせる可能性もありますしね。
また「職人」というと、薄暗くて汚い工房で一人黙々と作業する人というイメージを持つ方が多いでしょう。
でも別に全ての職人がそうである必要なんてどこにもありません。
優一氏も言っていましたが、職人がスポットライトを浴びてもよい、いや浴びるべきなのです。
職人でも表舞台に立って活躍ができる、自分で発信をしてものづくりができるということが広まれば、職人になりたいと考える人も増えるはず。
そうすれば、昨今叫ばれている、職人不足によって伝統技術の継承が難しいという問題の解決にもつながり得ます。
優一氏は言わば、新しい時代の職人のパイオニア的存在なのです。
花田優一氏への批判③:3年しか修行してないのに職人面するな

「たった3年じゃ技術なんて身につかないだろ。10年、20年と修行を積んでから独立すべき。3年しか修行してないのに職人面するな」という批判も多いですね~
反論:長く修行することは本当に重要なのか?
僕はものづくりの世界にあまり詳しくないのですが、果たして10年、20年といった長期間の修行って本当に必要なんですかね?
3ヵ月くらい学校で寿司づくりを学んで、寿司屋を出して成功している人もいる時代です。長いこと修行するのってそこまで意味があるのしょうか。
基本技術を身につけたら独立して、あとは自分の責任で商品としての靴を作っていった方が、技術も経験も身につくようにも感じられます。
お金をもらって靴を作っているという責任感が一層自分奮い立たせてくれるので、技術も上がるでしょうし、収入も高くなるでしょうしね。
技術とお金という2つの面から見ても、3年で独立した優一氏は本当に賢いですね。
顧客も経験が浅いことを分かっていて注文しているのだから、修業期間が短いことは問題にはならないはず。
日本は「靴」について知らない人が多い

あくまで推測ですが、現状で優一氏の靴を買う人って
- 貴乃花関のファン
- 優一氏のファン
- お金持ちが興味本位で
が多いのではないでしょうか?
靴好きな人はあまり買っていないのではないかと勝手に予想します。
同じ20万円なら、靴好きは「JOHN LOBB」や「EDWARD GREEN」を買うでしょう。
靴好きの人や業界の人に認められて評判を上げるためには、これから優一氏がもっと経験を積んで腕を上げるのが必要ですね。がんばれ!
また優一氏も言っていましたが、日本人は靴作りについて知らない人が多いという印象があります。
だからどうしても、顧客とのトラブルになってしまうんでしょうね。
靴って本当に手間がかかるんですよ。
下の動画を見ると靴作りがおおよそ分かるので、是非ご覧ください。
あとがき
まぁ冷静に考えて、優一氏はめっちゃすごいですよ。
あれだけ頭キレて、しゃべり上手くて、靴作れるんですから。
メディアは貴乃花親方との対立関係をつくって煽りたいんでしょうけど、単純に僕は同世代の活躍として刺激になっています。
有名になるほどアンチが増えるもの。でも応援してくれる人も増えます。
僕はかなり応援している方ですね。
優一氏、いや優一君、いやもっと親しみを込めてここはユウちゃんと呼ぼう。
ユウちゃん!最高の靴を作ってアンチやメディアを黙らせてやれ!がんばれ!
他のオーダー靴、例えば、YOHEI FUKUDA,マーキスなどなどの靴と比べてみると完成度が低いと思います。
確かに修行の期間は関係ありません。関係ないからこそ、良い靴を作って有名になってほしいと思います。