こんにちは。ヒロシです。
革小物の経年変化を愛している僕。
以前には”Honor gathering”の財布のエイジング記録についても継続的に記事にしていましたね。
もちろん今でもこの財布を使っていますが、少し前にサブの財布として”Safuji”のキー付きミニ財布を使い始めました。
経年変化の期待できる「ブッテーロレザー」を採用しているこちらの財布を使い始めて約2か月。
一つの区切りとしてちょうど良い時期なので、第一回目のエイジング記録を残しておこうと思います!
ブッテーロレザーとは
ブッテーロレザーとは、イタリアのトスカーナ地方のタンナー「ワルピエ社」が作っているタンニンなめし革(オイルドレザー)です。
主にステア(成牛)の肩の部分の革を使っています。
僕の”Honor gathering”の財布に採用されている「バケッタレザー」も「ブッテーロレザー」と同様に、植物性タンニンにじっくり漬け込んで丁寧になめした革という点では同じで、ともに美しい経年変化が期待できます。
しかし、革を仕上げる段階でオイルを添加する際に、「バケッタレザー」は動物性油脂を添加するのに対し、「ブッテーロレザー」は植物性油脂を添加するという違いがあるそうです。
そのため、「バケッタレザー」はしなやかさがあり、深みのあるエイジングをするのに対し、「ブッテーロレザー」は固さがあり、透明感のあるエイジングをすると言われています。
Safujiのミニ財布(グリージオ)の経年変化(2ヵ月)
ちなみに僕のミニ財布はグレーとグリーンが合わさったような絶妙な色味の「グリージオ」というカラーです。
僕はこのキー付きミニ財布を2ヶ月間毎日使っています。出かける時にはいつもパンツのポケットに入れていました。
エイジングサンプル
出典:https://www.kurasukoto.com/store/16633/
こちらが「グリージオ」のエイジングサンプル。
一番上から、使用前・1年後・2年後のエイジングイメージになっています。
使っているうちに徐々に茶色味が強くなるのだそう。かなり大きく変化するようです。
購入時(0ヵ月)のSafujiのキー付きミニ財布
購入時はやや全体的に白っぽい感じですね。
質感としても堅めの印象がありました。
2ヵ月経ったSafujiのキー付きミニ財布
使用前は全体的に白っぽい感じでしたが、それがなくなり全体的に緑色が強くなりました。ややカーキのような色味に見えますね。
また、緑っぽさの中に茶色が混じったような印象もあります。
質感としても、まだ固さはあるものの、当初よりはだいぶ馴染んで柔らかくなった感じ。
毎日使っているのでところどころ傷がついていますが、それも一つの味なのです。これからも良い意味で雑に使っていきたいですね。
追記
使い始めて1年ほど経ち、この時よりも非常に大きな変化がみて取れるようになりました。
以下の記事にて、経年変化の変遷について詳しく書いているので、ぜひご覧ください。
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手入れなしで気軽に経年変化を楽しめるイタリアンレザー
イタリアンレザーは、ベジタブルタンニンで丁寧になめされているという特徴があります。
この製法は30以上の工程が必要であり、その分だけ手間がかかるため価格がやや高めなのですが、特別な手入れをせずとも経年変化が楽しめるという大きなメリットがあるのです。
一方、同じ牛革でも最近は化学薬品でなめされたもの(クロムなめし等)が多くなりました。
クロムなめしは頑丈さというメリットがあるのですが、使っているうちに「劣化」してしまいます。
革製品の面白さ・楽しさは、使えば使うほど味が出て、自分だけのオンリーワンのモノに育てられるということにあります。
革を育てるのに特別なケアが必要になると面倒ですが、バケッタレザーやブッテーロレザー等のイタリアンレザーは、使っている内に手の油分が革に染み込み、それが革にとっての栄養分になるので、何もケアをせずともかっこいい経年変化を見せてくれるのです。
言うなれば、「毎日使うこと」が最大のケアということ。
水濡れしないように気を付けるくらいで十分かと思います。
ただ使っているだけで自ずとかっこよくなっているイタリアンレザーで、手軽に経年変化を楽しみましょう!
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