こんにちは。ヒロシです。
男女問わず人気の定番アウターの一つである「トレンチコート 」。
中でも女性は着ている人が本当に多い印象です。
スーツスタイルにもカジュアルスタイルにもハマるので、ON-OFF問わず使えて便利なアイテムということもあり、価格帯を問わず色々なブランドからリリースされています。
そのような定番アイテムだからこそ、しっかりとお金をかけて良いトレンチコートを着ている女性は素敵!
そこで今日はヒロシが、トレンチコートのおすすめブランドを紹介していきます。
トレンチコートってどういうコート?
今でこそファッションアイテムとして活躍しているトレンチコートですが、もともとは軍モノなんですよね。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/トレンチコート
第一次世界大戦期において、寒冷地での戦争にも耐えられる防水・防風コートとしてイギリス軍で採用されたのが始まりです。
それ以来、他の欧米の国の軍服にも採用されるようになったのに加え、そのデザイン性・機能性の高さから、ファッションアイテムとして浸透していきました。
レディースがトレンチコートを選ぶときに重視すべきポイント
レディースのトレンチコートを選ぶときに重視すべきポイントは1つ。
それは、「クラシックなディテールがあるかどうか」ということです。
出典:https://asm.asahi.com/article/11342680
上の2枚の写真が、トレンチコートのディテールを説明したものです。
チェックポイントが多くて大変なのですが、
- ①エポレット
- ②ガンフラップ(ガンパッチ)
- ⑧アンブレラヨーク(ストームシールド)
- ⑩インバーテッドプリーツ
このあたりのクラシックなディテールがあるかどうかは良くチェックしておきましょう。
こうしたディテールのあるトレンチコートは、見た目がカッコいいだけでなく、機能的にも優れています。
また、クラシックなデザインを踏襲しているということは、オリジナルへのリスペクトがあり、かなりこだわって作られているという証。
素材やシルエットのクオリティがほぼ間違いなく高いので、こうしたものを選んでおくと長く愛用できますよ。
安価なトレンチコートはおすすめしない
前述のように、トレンチコートは現代においてはファッションアイテムとして浸透し、色々なブランドから出ています。
しかし、安価なトレンチコートは前述したクラシックなディテールを排除したものが大半となっており、それだと長く使える良いものにはほぼ出会えません。
というのも、手頃な価格で買えるトレンチコートの多くは、素材のグレードを下げたり、ディテールを排除したりしてコストダウンがなされているから。
そういうコートは、トレンチコート本来の機能である防水・防風性が全くなく、ただデザインを似せただけのコートと言えます。
「とりあえず一着」という感じで、手頃な価格のトレンチコート選ばれている女性が多いイメージですが、トレンチのような定番アイテムこそ、長く使える逸品を選ぶのがおすすめです。
レディースにおすすめしたいトレンチコートのブランド
女性の方におすすめしたいトレンチコートのブランドとして、以下の7つのブランドを紹介します。
いずれも伝統的なトレンチコートのディテールを取り入れた、非常に良いトレンチコートをリリースしているブランド。
トレンチコートの元祖であるイギリスのブランドやドメスティックブランドから厳選しましたので、是非参考にしてみてください。
BURBERRY
トレンチコートといえばバーバリーと言っても過言では無いくらいの、イギリスの老舗ブランドですね。
裏地のチェックと「コットンギャバジン」素材が非常に有名だと思います。
「コットンギャバジン」とは高密度にコットンを織り上げた生地のことで、優れた撥水性・防水性を誇る素材。
そこまで厚手ではないので春や秋はもちろんのこと、中にニット等を着て保温性を高めれば真冬でも着られます。
個人的に、バーバリーのトレンチは定番の「ベージュ」ではなく、やや緑がかった「玉虫色」がおすすめです。
見る角度によって色味が微妙に変わる「玉虫色」のトレンチって本当にカッコいいんですよね…
ベージュよりも大人っぽく着こなせます。玉虫トレンチをさらっと着ている女性がいたら二度見してしまいますね笑。
Aquascutum
同じくイギリスの老舗である「アクアスキュータム」。
バーバリーと同じく、イギリス軍にトレンチコートを供給していたことでも知られています。
「アクアスキュータム」とはラテン語で「水の盾」を表します。その名前の通り、撥水性の高い生地が特徴ですね。
高密度で織り上げられた生地のトレンチコートは、戦場の兵士からも大変好評であったとか。
バーバリーと並ぶトレンチコート の元祖として知られるアクアスですが、こちらの方がよりクラシカルな印象。
出典:https://aquascutum.jp/shop/item/
シンプルで美しい、王道のトレンチという感じですね。バーバリーはコレクションラインが増えていて、ちょっとデザイン的に凝ったものも増えているので。
また、バーバリーは30万円弱くらいしますが、アクアスは15万円くらいで買えるのでお手頃感もあります。(それでも高いですが…)
一般的な知名度の高いバーバリーではなくて、あえて「アクアスキュータム」を着ていると「こだわってる人だな」と感じられますね。
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beautiful people
出典:https://beautiful-people.jp/products/detail.php?product_id=456
ビューティフルピープルは、2007年にスタートした日本のブランド。
デザイナーは熊切秀典。熊切氏はコムデギャルソンでパタンナーを務めた経歴を持っています。
ブランドコンセプトは「everywhere and nowhere」(どこにでもあり、どこにもないもの)。そのコンセプト通り、至極の逸品をリリースしています。
「ライダースジャケット」と並ぶ、ブランドの名品が「トレンチコート」。
最高級のピマコットンを使った、ハリ感があってなおかつコシもしっかりとした生地や美しいシルエット等、素晴らしいポイントがたくさんあるのですが、
やはり一番の特徴はサイズ展開。
通常はS・M・L 表記によってサイズを分けますが、ビューティフルピープルは120cm〜160cmという表記によってサイズを分けています。
しかも、身長によってサイズを選ぶのではなく、着たいシルエットによって選ぶのです。
ジャストで着たい場合、オーバーサイズでラフに羽織りたい場合など、その人の好みに合わせたフィッティングが可能なんですよね。
もちろん、どのサイズを選んでも計算されたシルエットによって、しっかりと決まってくれます。
クラシックなディテールを継承しながらも、女性らしいシルエットをしっかりと表現したビューティフルピープルのトレンチコート。
価格は10万円と高めですが、間違い無く日本最高峰です。
HYKE
以前ご紹介したドメスティックブランドのHYKE。
https://www.ponkotsu-hitomishiri.com/entry/hyke
ミリタリーやワークのディテールを現代風に昇華させるのが抜群にうまいブランドです。
「男性も着たくなるレディースブランド」として非常に評価が高いですね。
そのHYKEのトレンチコートはブランドが誇る名品の一つ。
出典:https://store.united-arrows.co.jp/shop/ua/goods.html?gid=12652180
HYKEのトレンチは当時のディテールを忠実に再現しつつ、非常にミニマルなデザインなのでめちゃくちゃカッコいいです。
コットンとポリエステルの混紡素材を高密度に織った、撥水性に優れた生地を採用しています。ポリエステルが混紡されていることで、耐久性も高められています。
またHYKEのトレンチは上のブランドよりも、裏地やライナーが圧倒的にシンプルなんですよね。
バーバリーやアクアスキュータムは裏地がチェック、ビューティフルピープルはライナーがレオパード柄と、主張が強め。
一方、HYKEのトレンチは裏地もライナーも黒なので非常に着やすいです。
ミニマルで、かつクラシックで美しいトレンチが欲しい方にはHYKEをおすすめします。
SCYE
SCYE(サイ)は日高久代と宮原秀昭がデザイナーを務めるブランド。
イギリスのテーラリングを基礎に、ベーシックで上品なアイテムを展開しています。
サイの服はとにかく美しい。メンズもレディースも展開しているのですが、パッと見て「あぁ、良い服だな」と思うアイテムばかりです。
イギリスに明るいブランドが作り出す、イギリス由来のトレンチコート。良くないはずがないですよね。
出典:https://kinarino-mall.jp/item-5561
サイのトレンチはややカーキがかった玉虫色。
超高密度で織られたコットン生地は、撥水性と防風性に優れていますし、なにより見た目の高級感がすごい。
膝下のロング丈で雰囲気も抜群ですね。
クラシックさと美しさ・雰囲気がたまらない一着。
UNITED TOKYO
今まで紹介してきたものは正直かなり価格帯としてはお高め。
最も価格が低いHYKEのもので8万円なので、いくら流行り廃りのないトレンチコート とは言え、手が出しづらいという方が多いでしょう。
UNITED TOKYOは手頃な価格にもかかわらず、品質やデザイン性が非常に高いブランドです。
「STUDIOUS」というセレクトショップを運営する「TOKYO BASE」という会社によるブランドで、原価率50%以上のアイテムを展開しています。
原価率で服の良し悪しを語るのは邪道ですが、このユナイテッドトウキョウについては、品質やデザインに対する価格が非常に手頃。
僕は普段から色々なブランドの服を見ていますが、UNITED TOKYOのコストパフォーマンスは本当にすごいと思います。
(まぁTOKYO BASEのブランドは接客にかなりクセがあるのですが…)
出典:https://united-tokyo.com/contents/201604/1178
シーズンにもよるのですが、ギャバジン素材を使って、かつクラシックなディテールを取り入れた日本製のトレンチコートが2万円台から買えます。
またユナイテッドトウキョウは、素材や型違いで色々なトレンチコートをリリースしているので、選択の幅が広いのも嬉しいポイント。
比較的低い価格(2万円くらい)のトレンチは、ポリエステルの混紡率が高く、高い価格帯(5万円くらい)のものはより高級な素材を使っていたり、ウールのライナーがついていたりします。
予算に合わせて選びやすいので、手頃で良いトレンチが欲しいという方は是非行ってみてください。
DEAD STOCK
出典:https://www.store.post78.net/french-army-trench-coat-019774/
これはブランドではないのですが…
DEAD STOCKとは、軍への供給品などの中で、使われずにそのまま眠っていたアイテムのことを指します。
時代的には昔のものが多いのですが、通常の古着と違って未使用品なので綺麗なのが特徴ですね。
デッドストックのトレンチコートは、もとが軍への供給品ということで、「ザ・トレンチコート 」といった感じで非常にカッコいい。
また、軍人の方が悪天候下でもしっかりと活動できるように国家予算を投入して作られたものなので 、非常に品質的にも高いです。
にもかかわらず、1万円程度で買えるものがあるなど、非常にお手頃。
しかし、ヴィンテージやデットストックのアイテムはサイズが合うかどうかであり、運要素がかなり強いので、手に入るか否かがなんとも言えないのが欠点ですね。
また、軍人は圧倒的に男性が多いので、女性でも着られるものとなると非常に数が限られてきます。
でも、もしかしたら良いものがあるかもしれないので、古着屋などを見てみるとと良いかもしれません。
レディースのトレンチコートはドメスティックブランドがおすすめ。 古着の英国ブランドも狙い目
以上のブランドならば、周りの女性よりも一歩も二歩も違いを出せるトレンチコートが選べるかと。
その中でも、やはりおすすめは「beautiful people」、「HYKE」、「SCYE」といったドメスティックブランドのもの。
当時のディテールを忠実に再現しつつ、日本人の体に合う綺麗なシルエットが特徴的で、着る人を最も美しく見せてくれます。
価格は10万円程度と確かに高いのですが、英国のブランドに比べると遥かにお手頃ですしね。
また、バーバリーやアクアスキュータムといったイギリスの老舗ブランドも、新品はかなりお高めですが、ヴィンテージならば2万円程度で買えます。
イギリスブランドの場合、ヴィンテージの使い古された感じがたまらなくかっこいいんですよね。
これもやはり女性に合うサイズはかなり限られるのですが、サイズが合えば本当におすすめ。
あとがき
以前僕が仕事終わりに合コンに行った際に、相手方の女性全員がトレンチコートを着ていました。
「制服か」って思いましたが、それだけ女性の定番アイテムとして支持されているのだなと感じましたね。
でも、その中の全員がパッと見て「安っぽい」コートを着ていた方が印象的だったのです。
トレンチのディテールがなかったり、化学繊維の変なツルツル感が目立っていたりしていたのをよく覚えています。
合コンなのに何を見てるんだって話ですが…
トレンチコートのような超定番アイテムこそ、本当にこだわった「本物」のコートを着ている女性は素敵だと思うんですよね。
一着良いものを買えば長く着られるので、ぜひ女性の皆さんには「こだわりの逸品」とも言えるトレンチコートを着て欲しいと切に願っています。
長く着たいと思えるトレンチコート選びの参考にしていただけたらと幸いです。