こんにちは。ヒロシです。
革靴を選ぶとき、かなり重要になるのがソール。
大きく分けるとレザーソールとラバーソールがあるのですが、どんなソールを選ぶかで用途が変わってきます。
「どんなソールの革靴が良いのだろう」と迷った時には、個人的に「ダイナイトソール」がおすすめです。
そこで今回は、レザーソールとラバーソールのメリット・デメリットを挙げた上で、「ダイナイトソール」の魅力を書いていきます。
- 革靴選びに迷っている
- どんなシーンでも履ける革靴を探している
といった方はぜひ参考にしてみてください。
レザーソールのメリット・デメリット
出典:https://item.rakuten.co.jp/t-supply/alden-990-burgundy-e/
レザーソールには、一般的に次のようなメリット・デメリットがあると言われています。
- 高級感があり、見た目がカッコいい
- 通気性に優れており、ムレにくい
- 足に馴染みやすい
- カツカツと音がして歩くのが楽しい
- 滑りやすい
- 水に弱い
- すり減りやすい
- ケアが大変
まとめると、レザーソールの革靴はカッコよくて履き心地も良いけれど、雨の日は履けないし、ケアの手間もかかるということですね。
特に大変なのが、急に雨が降ってきた時のケアです。
革は水に弱いので、雨が降るとレザーソールに対して大きなダメージが生じてしまいます。
そんな時は、しっかりと乾燥させてからミンクオイルやデリケートクリームをソールに塗るなど、結構面倒なケアをしないといけません。
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ラバーソールのメリット・デメリット
出典:http://www.delightfultool.com/shoes/specification/spec004.html
一方、ラバーソール(ゴムソール)のメリット・デメリットは以下の通りです。
- グリップ力に優れていて滑りにくい
- レザーソールよりもすり減らない
- 水に強い
- ケアが楽
- レザーソールに比べて見た目がゴツく、カジュアル色が強い
- 通気性が良くない
- レザーソールよりも足馴染みでは劣る
ラバーソールについてまとめると、実用的で使いやすいという長所は持つけれど、見た目のカッコよさはレザーソールに劣るという感じでしょう。
レザーソールは地面が水に濡れていても滑りにくく、またソールの手入れも不要という長所を持つ反面、重厚感のある見た目をしているため、スマートな印象はさほどありません。
レザーソールとラバーソールのいいとこ取り!ダイナイトソールの魅力
レザーソールとラバーソールには、それぞれ上に書いたような特徴があるので、履くシーンや天気によって使い分けるのが一般的とされています。
とはいえ、
「最初の一足はどっちが良いの?」
「レザーソールかラバーソールか迷ったらどっちを買えばよいのか」
と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、「ダイナイトソール」というラバーソールの革靴がおすすめです。
ダイナイトソールとは、イギリスのハルボロラバー社が手がけるラバーソールのこと。
このダイナイトソールは、レザーソールとラバーソールの良いところを掛け合わせたようなソールなのです。
ダイナイトソールの魅力①高いグリップ力で滑りにくい
このダイナイトソールですが、ラバーソールということもあってグリップ力が高いので、かなり滑りにくいです。
ソールにある凸凹が効いているおかげですね。
僕はダイナイトソールの革靴をよく履いていますが、濡れた地面の上を歩いても滑ることはほぼありません。
出典:https://www.jrhakatacity.com/shop/britishmade/blog/
カントリーブーツによく使われるラバーソールである、上の写真の「コマンドソール」ほどのグリップ力はないものの、普通に道路を歩く分には十分でしょう。
ダイナイトソールの魅力②スマートな見た目
一般的にソールがやや厚めになり、カジュアル色の強いラバーソール。
しかし、ダイナイトソールは厚みが抑えられているので、ドレスシーンにも十分対応できます。
上の2足は、僕が持っている「Jalan Sriwijaya」の革靴です。
1枚目がダイナイトソール、2枚目がレザーソールなのですが、ソールの厚みがほとんど同じなのが分かるかと思います。
確かにダイナイトソールの方がややボリュームがあるようにも見えますが、ソール自体がフラットであり、外から見ると凸凹も全く目立ちません。
このダイナイトソールならば、スタイリッシュなスーツスタイルにも十分対応できるでしょう。
ダイナイトソールの魅力③返りが良い
革靴の場合、履き始めは基本的に固くてソールの返りがよくありません。
レザーソールの場合はそれが顕著ですね。
一方、ダイナイトソールは返りが良いので、履き始めから歩きやすいのが特徴的です。
ダイナイトソールの魅力④優れた履き心地
ラバーソールはやや固めのつくりをしているため、履き心地ではレザーソールに劣ると言われています。
天然素材であるレザーは足に馴染みやすいのに対し、ラバーソールは人工的な素材ですから仕方ないでしょう。
しかし、ダイナイトソールは他のラバーソールよりも柔らかめの作りになっているため、ラバーソールの中では履き心地がかなり良いです。
実際に僕も、2年以上ダイナイトソールの革靴を週2〜3日のペースで履いてきましたが、履き心地が悪いと感じたことはありません。
ダイナイトソールの魅力⑤音が良い
レザーソールの「音」が好きな方って結構いますよね。
レザーソールの靴は一歩を踏み出すごとに「コツコツ」という甲高い音がするので、歩く楽しさを味わうことができます。
一方、ふつうのラバーソールだとこの「音」を楽しむことはなかなか難しいのですが、ダイナイトソールならば、歩くたびにレザーソールに近い音が出るんです。
「地面が濡れている日でも、レザーソールのような『音』を楽しみながら革靴を履きたい」という方にぴったりですよ。
ダイナイトソールと他のラバーソールの比較【デメリットは?】
ここまではダイナイトソールの魅力・メリットを中心にお話ししましたが、他のラバーソールと比較したときにデメリットも存在します。
それは「耐久性」です。
ダイナイトソールは厚みが抑えられており、非常にスマートでドレッシーのある見た目をしています。
また、ソール自体も柔らかめなので、足なじみもよく、履き心地も非常に良いです。
しかし、ソールの厚みがない&柔らかいという長所ゆえに、どうしてもすり減りが目立ちやすく、耐久性ではやや劣ってしまいます。
リッジウェイソール等の他のラバーソールは、ソールに厚みと固さがあるので、耐久性が非常に高く、すり減りも目立ちにくいです。
出典:http://www.delightfultool.com/
とはいえ、ダイナイトソールも「ラバーソールの中では耐久性がやや劣る」というだけであって、レザーソールよりは長持ちします。
実際に、僕は週に2〜3日のペースで履いて、1年に1回ヒールを交換しているという感じなので、耐久性に関しても及第点かと。
普通に履いている分には、全く問題ありませんので、さほど気にする必要はありませんよ。
ダイナイトソールの革靴はオールソールやかかと修理もしやすい!【料金も抑えめ】
レザーソールと遜色ないレベルの見た目のスマートさ・音、さらに履き心地やグリップ力などの実用性を兼ね備えているダイナイトソール。
さらに、オールソールやかかと修理もしやすいというメリットを持ちます。
- レザーソールに比べてオールソールの料金が安い
→レザーソール:1万5,000円程度・ダイナイトソール:1万2,000円程度 - かかと修理(ヒール交換)の料金も安い
→レザー:4,000円程度・ダイナイトソール:3,000円程度 - 靴修理屋さんでの在庫が豊富
→すぐに修理に取り掛かってくれるから納期が早い
革靴は長く履いていくものなので、修理が手頃にできるのは嬉しいですよね。
なお、以下の記事にて私物のJalan Sriwijaya(ジャランスリワヤ)のダイナイトソールの革靴のヒール交換について書いています。
どのタイミングでダイナイトソールはヒール交換をすべきかも触れているので、ぜひ読んでみてください。
ソールで革靴を選ぶという視点。ダイナイトソールは超おすすめ
上に書いたことをまとめると、ダイナイトソールはレザーソールのカッコよさと、ラバーソールの実用性をあわせ持ったソールと言えます。
ON-OFF使えて、なおかつ地面が濡れている時にも履ける(もちろん雨はアッパーレザーに良くないですが)という意味で、ダイナイトソールは非常におすすめです。
ソールから革靴を選ぶという視点で考えると、最も汎用性が高いソールだと思います!
ダイナイトソールの革靴はラインナップが豊富【リーガルやジャランスリワヤ】
ダイナイトソールはグッドイヤーウェルテッド製法という、ソールの張替えが可能な製法の革靴によく用いられます。
グッドイヤーの革靴は3万円程度からなのですが、逆にいうと3万円出せば非常に汎用性が高いダイナイトソールの革靴が買えるということ。
国産ブランドの「リーガル」
コスパ良好の「ジャランスリウァヤ」
スペインの老舗「バーウィック」
などなど、多くのブランドが3万円前後でダイナイトソールの革靴をリリースしているので、ぜひ見てみてください。