こんにちは。ヒロシです。
「革靴のお手入れ」というと、なんだか敷居が高そうな気がしませんか?
つま先を光らせる「鏡面磨き」等の技術もありますが、「別にそこまで手の込んだ靴磨きじゃなくて、普通のお手入れ方法が知りたいんだけど…」と思う方もいますよね。
そこで今日は、非常に簡単&基本的な革靴ケアとして、僕がいつも行なっている革靴のお手入れ方法(磨き方)をご紹介していきます。
なお、この方法でお手入れを定期的に続けた結果、愛用している革靴がかなり良い経年変化をしました。
なので、革靴に良い味を出したいと思っている方も実践できるはず。
このような方の参考になれば幸いです。
【はじめに】革靴のお手入れの基本は「毎日のブラッシング」です【超簡単】
本格的な革靴のお手入れの話に入る前にお伝えしたいのですが、革靴ケアの基本は「毎日のブラッシング」です。
つまり、1日履いた革靴を靴箱にしまう前に、靴を全体的にブラシで磨くということ。
ブラッシングさえやっておけば、革靴についたホコリが取れて清潔になりますし、さらにツヤも出て美しい見た目になってくれますよ。
ブラッシングのやり方
ブラッシングをする際に用意するのが「馬毛ブラシ」です。
馬毛ブラシはやわらかくて長い毛足が特徴的で、靴のホコリ・汚れ落としに最適です。
ちなみに僕は無印良品のものを使っているのですが、Amazonでもたくさん売っていますよ。
Amazonで買えるものの中でおすすめは「コロニル」のもの。
コロニルはドイツの有名なシューケアブランドで、靴好きからも愛されています。
コロニルならばまず間違いないですし、1,000円くらいで買えるので、ぜひ揃えておいてください。
また、ブラッシングのやり方としては、全体的にサッとやさしくブラシをかけるだけでOKです。
非常に簡単ですよね。
片足30秒・両足でも1分くらいあれば終わってしまうでしょう。
なお、意外と忘れがちなのが、アッパーとウェルトの間にある「コバ」の部分。
赤い丸で囲った「コバ」は、ホコリが溜まりやすい上にブラッシングを忘れがちなので、ここまで忘れずにブラッシングをしましょうね。
革靴が好きな人の中に日々のブラッシングをしない方は一人もいません。
「ブラッシングさえしっかりやっておけば、クリームを使う必要はない」という革靴フリークもいるほど。
たった30秒で革靴を綺麗に、かつ長く履くことができますので、本格的なケアの前にまずはブラッシングを習慣化させましょう。
初心者が揃えるべき、革靴の手入れに必要な道具(ブラシやクリームなど)
では次に、本題である「簡単な革靴のお手入れ方法」の話に移ります。
まずは必要な道具からですね。
革靴のお手入れに必要なアイテムはこの6つ。
①ステインリムーバー
革靴の汚れを取るのに使います。
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②デリケートクリーム
革に栄養や潤いを与えるクリームです。
どんな革製品にも使えます。
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③色付きのシュークリーム
革に栄養を与えるとともに、補色力もあるクリームです。
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④豚毛ブラシ
クリームを塗ったあとに革靴を磨いていくブラシです。
上でご紹介した「馬毛ブラシ」よりも毛が固めでコシがあります。
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⑤ペネトレイトブラシ
色付きのクリームを靴に塗っていくためのブラシです。
ただ、クリームは手やクロスで塗ることもできるので、無くても大丈夫です。
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⑥クロス(布)
汚れを落としたり、クリームを塗ったりするのに使います。
なお、いらなくなったTシャツの切れ端などで代用できます。
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靴磨きセットでお得に揃えるのもおすすめ
革靴のお手入れにはこの6つのアイテムが基本的には必要なのですが、このように「1つ1つ買い揃えるのは面倒!」という方もいらっしゃると思います。
お金も結構かかってきますしね。
そんな方には、「靴磨きセット」がおすすめです。
靴磨きセットは、靴磨きに必要なアイテムが1つのパッケージにまとまっているもの。
1つ1つの量は少ないのですが、2,000円〜3,000円で全部揃うので、これから靴磨きをちゃんとやりたいという人にぴったりです。
ちなみに僕も、まずは靴磨きセットで1式揃えるところからスタートしました。
クリーム等がなくなったらバラで補充すればOKなので、とりあえず靴磨きセットを購入しておきましょう。
【初心者向け】超簡単な革靴のお手入れの手順
それでは磨く手順について説明していきます。
お部屋の中で靴磨きをする際には、新聞紙などを敷いて部屋が汚れないようにしましょう。
僕は普段は家の玄関で靴を磨くのですが、今回はブログ用に部屋の中で行いました。
今回磨くのは、僕が愛用している「Jalan Sriwijaya」のプレーントゥの革靴です。
パッと見はきれいですが、ところどころに汚れや傷があります。
特に左足のつま先部分には白い傷があってやや目立ちますね。
なお、靴の型崩れを防ぐために、必ずシューツリーを入れた状態で磨くようにしましょう。
靴磨き手順① ステインリムーバーを使って汚れを取る
まず行うのが、ステインリムーバーで革靴についた汚れや古いクリームを取る作業。
やり方としては、クロス(布)にステインリムーバーをつけて、革靴を拭いていく感じです。
これを行うことで革靴についた汚れが落ちていき、靴がまっさらなスッピンの状態になるので、後から塗るクリームが革靴に入りやすくなります。
靴全体にステインリムーバーが行き渡ったら完了です。
靴磨き手順② ペネトレイトブラシでクリームを塗っていく
次に、ペネトレイトブラシを使って靴にクリームを塗っていきます。
クリームの量は少量で大丈夫です。
少しクリームをとって、それを薄く伸ばしていくイメージで塗っていきましょう。
足りなくなったら少しずつ足していく感じです。
今回は傷が目立っていたこともあって色付きのクリームを塗りましたが、普段は「デリケートクリーム」を使って革に栄養を与えてあげればOK。
無色透明のデリケートクリームは、革に潤いを与えてくれますし、自然なツヤ感を出してくれるので非常におすすめですよ。
(デリケートクリームとシュークリームの違いについては、以下の記事で詳しく書いています)
だいたいの目安ですが、色付きのクリームは2〜3回に1回使う感じがよいかと思います。
なお、手が汚れてもかまわないという方は、クロス(布)や指でクリームをつけても大丈夫なので、ペネトレイトブラシは必須という訳ではありません。
むしろ指でクリームをつけると、体温によってクリームがあたためられ、革に浸透しやすくなると言われています。
靴磨き手順③ 豚毛ブラシで磨いていく
クリームを靴全体に塗ったら、最後に豚毛ブラシを使って磨いていきます。
この磨きは、「クリームを靴になじませる」「余計なクリームを飛ばす」という非常に大事な役目があるので、きちんと行なっていきましょう。
しっかりと磨き上げたら完了です!
ちなみに片足10分程度で終わるので、初心者の方でも取り組みやすいかと思います。
靴磨きをしてどのように革靴が変わったか見ていきましょう。
全体的に黒の色味が深くなり、ツヤ感が出ましたね。
また、左足の傷部分もきれいになっています。
また、最後に防水スプレーを靴全体にかければ完璧です!
防水スプレーは革の上を薄くコーティングしてくれるものなので、水を弾くのみならず、汚れも浮かせてくれます。
そのため、防水スプレーをかけておくことにより、日々のブラッシングで汚れがより落としやすくなる=ケアが楽になるので、ぜひ使うようにしましょう。
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革靴のお手入れの頻度は1ヶ月〜2ヶ月に1回でOK
ここで紹介した靴磨きの頻度ですが、1ヶ月〜2ヶ月に1回でOKです。
靴を磨きすぎる(=クリームを塗りすぎる)と、逆に革が弱ってしまう可能性があります。
革も人間と同じで、甘やかす(=栄養を与えすぎる)とよく育たないと言われますので。
前述したとおり、革靴を長く履く上で最も大事なのが、普段のケア。
- シューツリーを入れて保管する(2日以上続けて履かない)
- 脱いだら馬毛ブラシを使ってホコリを落とす
このような普段のケアをしっかりやっていれば、実は靴磨きはそこまでやらなくても大丈夫なんですよ。
つまり、シューツリーを入れて靴の中の消臭・殺菌をしつつ、普段のブラッシングでホコリを落としてあげるということ。
僕もこの革靴を磨くのは2ヶ月ぶりくらいでしたが、写真で見るとわかるように、そこまで傷んでいませんよね。
それは普段のケアを徹底させていたから。
靴磨きを本気で行うことよりも、普段のケアをしっかりと行うことが、靴を美しく、そして長く履く上での最大の秘訣です。
https://www.ponkotsu-hitomishiri.com/entry/leather-shoes-care
【初心者向け】超簡単な革靴のお手入れに必要なものまとめ
最後に、革靴のケアに必要なものをまとめておきます。
革靴はお手入れをしながら自分だけの経年変化を楽しめるアイテム。
しっかりとケアをして、長く革靴を愛用しましょう。
まだ靴磨きの道具を持っていないという方は、まずは「靴磨きセット」からどうぞ!
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