こんにちは。ヒロシです。
長く履ける革靴が欲しいと思うようになる方もいますよね。
靴の値段は上を見れば10万円オーバーも珍しくありませんが、相当の靴好きの方以外はなかなか手が届きません。
しかしご安心を。
3万円くらい出せば長く履ける本格的なつくりをした、良質な革靴を購入することができますよ。
逆に言うと、3万円は出さないと長く履ける靴を購入することは難しいです。
そこで今回は、3万円台で購入できるおすすめの革靴のブランドをご紹介していきます。
僕が実際に愛用しているものや目で見て「これは良いな」と感じたものから厳選しましたので、
- 「手頃な価格で、なおかつ長く履ける革靴がほしい」
- 「ちゃんとした革靴を履いてみたい」
といった方はぜひ参考にしてみてください。
なぜ革靴に3万円出すべきなのか
なぜ3万円以上の革靴を買うべきかというと、長く愛用できる「グッドイヤーウェルト製法」の革靴が3万円くらいから買えるから。
グッドイヤー製法には大きく以下のような特徴があります。
- ソールやヒールの交換などができるから長く履ける(大事に履けば10年以上)
- 履いていくごとにインソールが沈んでいくから、フィット感が増して履きやすくなる
- 重厚感のある見た目がカッコいい
また3万円くらいから革靴は良質なカーフレザー(生後6ヶ月未満の仔牛の革)を使ったものが増えるので、見た目の雰囲気も違ってきます。
つまり3万円の革靴は、長く履ける耐久性・履きやすさ・見た目のカッコよさという要素のバランスが優れているのです。
なお、以下の記事にて3万円の革靴を買うメリットについてさらに詳しく書いているので、あわせてお読みください。
3万円台で買えるおすすめの革靴ブランド6選
ここで紹介するブランドはすべてグッドイヤーウェルテッド製法を用いながらも3万円台で購入できるブランドです。
つまり、3万円という値段ながらも、履けば履くほど自分の足に馴染み、唯一無二の存在になってくれる靴ということ。
上でも軽く触れましたが、長く愛用できるということを考えると、3万円の革靴は非常にコスパが良いんです。
ちなみに、ON-OFF兼用できる「プレーントゥ」や「Uチップ」の革靴を選べば、カジュアルシーンでも履けますよ。
SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
まず一つ目は、東京墨田区発のSCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)です。
REGALと並ぶ国産靴ブランドの雄ですね。
http://www.scotchgrain-shop.com
スコッチグレインはすべての靴にグッドイヤーウェルテッド製法を採用していながら、値段は3万円からと非常にコストパフォーマンスに優れています。
ちょうど3万円の写真のモデル「アシュランス」は厳選された良質な国産カーフを使用しており、履き心地もとても良いです。
というのも、僕が2年前に就活のタイミングで初めて買った本格的な革靴がこのスコッチグレインの「アシュランス」だったから。
当時から僕の足を支えてくれている靴で、今でももちろん現役で週に1~2回は履いていますし、ストレートチップなので、冠婚葬祭の際には必ずこれを履いています。
ちなみに、このスコッチグレインは、アッパーに撥水加工されたレザーが使われているものや、ソールが滑りにくい仕様のゴム製になっているもの、レザーソールながら中心はゴムでできている仕様のものなど、より実用的なモデルが多数用意されています。
なお、スコッチグレインについては以下の記事にて詳しくまとめているので、興味がある方はぜひ!
Jalan Sriwijaya(ジャランスリウァヤ)
2つ目はインドネシアのシューブランドであるジャランスリワヤ。
このブランドは3万円台ながら、ハンドソーンウェルテッド製法という、グッドイヤーウェルテッド製法のもとになった製法を採用しているブランドです。
通常のグッドイヤー製法は機械縫いなのに対して、ハンドソーンは文字通り手縫いなんです。
加えて、ヨーロッパのタンナーとして名高い、デュプイ社やアノネイ社の良質なフレンチカーフを採用しています。
インドネシアは日本と比べて人件費が安く、革靴の関税がかからないことから、低価格・高品質が実現できるそう。
でも、エドワードグリーンで修行した方のブランドなので、しっかりと英国靴の雰囲気が感じられる靴が多いですね。
このブランドの革靴は僕も2足(プレーントゥとUチップ)持っていて、どちらもオンオフ兼用で活躍しています。
なお、ジャランスリワヤに関しては、以下の記事で魅力やラインナップ、店舗などをまとめているので、あわせてご覧ください!
RENDO(レンド)
3つ目は東京・浅草にアトリエ兼ショップを構える RENDO(レンド)。
全ての靴をグッドイヤーウェルテッド製法でつくっているのは勿論、木型へのこだわりがすごいブランドです。
また、レザーソールの革靴はより手間がかかるヒドゥンチャネルを採用しているので、より上品な印象ですね。
ソールの縫い目が見えないヒドゥンチャネルを採用した革靴って英国靴に結構ありますが、どれも10万円オーバーです。
にもかかわらず3万円台。国産の厳選されたカーフレザーを採用していますし、本格靴として質実剛健な雰囲気を放つ、個人的に非常に注目しているブランドです。
42ND ROYAL HIGHLAND
http://ginzablog.42nd.co.jp/?p=16724
銀座に店舗を構えるブランド。チーニーやチャーチ、パラブーツなどのヨーロッパのブランドの靴も広く取り扱っていますが、オリジナルの靴もコスパ良好です。
公式サイトを見ると分かりますが、本当にラインアップが豊富で、中国製ながらも、グッドイヤー製法を採用して2万円代のものもあったりしますね。
3万円台でこれだけ色々な形が選べるブランドもなかなか無いと思います。
ドレスシューズだけでなく、パラブーツにも似たノルウィージャン製法等のカジュアルな靴もあるので、お気に入りの一足がきっと見つかるのではないでしょうか。
宮城興業
宮城興業は、山形県を拠店にしたシューメーカーです。
このブランドは、3万円程度でセミオーダーが可能なんです。サイズ合わせで自分にぴったりの靴にできるのに加え、トゥの形やステッチ等のデザインも自分好みにカスタマイズできます。
製法はもちろんグッドイヤーウェルテッド製法。
公式サイトにある取扱店でオーダーができるので、店舗に足を運んでみる価値はあると思います。
ただ、1つ注意点があり、それは「取り扱う店舗によって価格が違うこと」です。
ちなみに僕が前に行ったところは35,000円程度でしたが、高いところと安いところでは1万円くらい違うことがあるみたいですね。
Berwick(バーウィック)
出典:https://sugawara-ltd.com/item/
バーウィックは、スペイン発の老舗シューブランドです。
あまり日本での知名度はありませんが、バーウィックは1707年創業の老舗メーカーということもあって、現地スペインでは名の知れ渡った存在のようですね。
スペインはイギリスやイタリア、フランスと比べると地味なイメージがあるかもしれませんが、実はヨーロッパで名高い靴づくりの産地。
バーウィックの靴は、イギリスの質実剛健さと、イタリア靴の色気をうまく融合させた、バランスの良い靴と言われています。
バーウィックの革靴は、本場のヨーロッパ製で、なおかつグッドイヤーウェルト製法を採用しているにもかかわらず、3万円台で購入できるものがほとんどです。
中には3万円を切り、2万5,000円程度で購入できるものもあります。
そのコストパフォーマンスの高さは、上でご紹介したJalan Sriwayaにも並ぶと言われるほど。
コストパフォーマンスの優れた靴が欲しいけれど、本場のヨーロッパ製にはこだわりたいという方には特におすすめのブランドです。
日本製ならば3万円台の革靴が手に入りやすい
今回は3万円台で購入可能なグッドイヤー製法の革靴を紹介しました。
こうやって見ると、ジャランとバーウィック以外は日本のブランドですね。
革靴は輸入関税が高いので、ヨーロッパやアメリカのブランドはどうしても高くなってしまうので、やはり日本製がコスパ良好なんです。
(ちなみにジャランは関税のないインドネシア製、バーウィックは徹底的にコストカットをしています)
英国靴は質実剛健さと色気が調和しているものも多くて確かにかっこいいのですが、日本のブランドも頑張っています。
コスパの良い革靴を手に入れたいのなら、日本のブランドから探してみると良いかもしれませんね。