こんにちは。ヒロシです。
ボーダーカットソーのザ・王道ブランドといえば、「セントジェームス」ですよね。
多くの人が着ているボーダーカットソーでも、セントジェームスは一味違います。
今回は、そんなセントジェームスの定番バスクシャツである「ウエッソン」について、実際に愛用している僕がくわしくレビューしていきます。
このような方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
セントジェームスのバスクシャツ・ウエッソンについて【ボーダーカットソー】

フランス・ノルマンディー地方に拠点を置く「セントジェームス」といえば、フレンチカジュアルの代名詞的ブランド。
そのセントジェームスの定番バスクシャツが、こちらの「ウエッソン」ですね。
バスクシャツとはボートネック・やや短い9分袖・厚手のコットン生地の3つの特徴を持つカットソーのこと。
元々、フランスとスペインの故郷付近の「バスク地方」の漁師や船乗りが着ていたワークウェアでした。
セントジェームスのウエッソンも、もちろんこのディテールをしっかりと踏襲しています。
絶妙な開き具合のボートネック

セントジェームス・ウエッソンは、程よく横に開いたボートネック。
元々は「濡れた手でも着脱しやすいように」と採用されたディテールですが、ウエッソンは開き具合が絶妙で、すっきりした印象を与えてくれます。
やや短い9分袖

袖はふつうの長袖Tシャツよりもやや短い9部袖。
袖口から手首がのぞくので、かなりこなれた印象になりますね。腕時計との相性も抜群。
袖自体も直線的なシルエットなので、重ね着もしやすいです。
元々は「袖口が濡れたり、機械に引っかかったりしないように」という理由で短くされたわけですが、現代のファッション的にもメリットが大きいですよね。
なお、袖だけでなく、着丈もやや短めなので、全体的にバランスの良いシルエットに仕上がっています。
ガシッとしたコットン素材

素材はコットン100%。
かなり厚手でガシッとした素材感なので、ちょっと可愛らしい見た目とは裏腹に非常にタフな作りになっています。
そのため、最初は少しゴワッとして固い印象なのですが、着用と洗濯を繰り返していくとどんどん柔らかくなって体になじんでいきますよ。
風合いも良くなっていくので、自分で育てていくイメージで着られるのもポイントです。
セントジェームス・ウエッソンの魅力・メリット
セントジェームスの定番バスクシャツである「ウエッソン」。
僕が実際に愛用して感じる、ウエッソンの魅力を深掘りしていきます。
1枚でも重ね着でも。春秋に加えて冬(真冬)も活躍する
ウエッソンの魅力の1つ目が、着られる時期が長いこと。
暖かい時期は1枚でサラッと着られますし、少し肌寒い時期には上から薄手のコートなどを羽織れば活躍します。
また、生地自体が厚手で、かつなじみやすい素材感のため、下にシャツを挟んでスウェットのような使い方もできますよ。

上から暖かいコートを羽織ったり、インナーダウンを着たりすれば、寒い冬の時期でも十分に対応可能でしょう。
着丈と袖丈がやや短めにできているので、良いバランスでシャツがのぞいてくれますよ。
話が前後しますが、そこまで肌にまとわりつくような生地感ではないので、真夏は無理にしても初夏ならば着られます。
つまり、セントジェームスのウエッソンは真夏以外活躍する汎用性の高さが魅力的なんです。
抜群の耐久性
クオリティが非常に高く、抜群の耐久性を誇っているのもメリット。
というのも、ウエッソンを含めたセントジェームスのアイテムは、全ての工程をフランスの自社工場で一貫生産しているからです。
生地がめちゃくちゃ丈夫で、かつ作りも自社で行っているからこそ、長く愛用できる品質を保っているということですね。
実際、セントジェームスのウエッソンは洗濯を繰り返してもマジで型崩れしません。
普通に洗っても目に見える劣化はしないので、ケアは非常にラクですよ。
(もちろん、洗濯後長時間放置する等はNGですが)
普遍的だから流行に関係なく長く着られる
ウエッソンは普遍的なデザインのバスクシャツなので、流行に関係なく長く着られるのもメリット。
そもそも、セントジェームスは1889年に創業したのですが、ウエッソンは中でも定番中の定番アイテムです。
セントジェームスの代表的なコットンシャツ、OUESSANT(ウェッソン)は創設以来ボートネック、長袖のほぼ原型のモデルを保っており、改良を加える余地がないほど完成度の高い製品です。
100年以上も変わらないのですから、その普遍性も肯けますよね。
日本に上陸したのが1980年代であり、日本においても40年ほども愛されているということは、今後も定番として残り続けるということ。
廃れることがない名作なのですから、1着持っておくと何年も愛用できること間違いなしでしょう。
【注意点】セントジェームス・ウエッソンのサイズ感や縮みについて

セントジェームスのウエッソンはめちゃくちゃ便利なアイテムなのですが、1つだけ注意点があります。
それは「サイズ選び」です。
洗うとかなり縮みが出て、洗濯を3回くらい繰り返すと縮まなくなります。
それを念頭に、ウエッソンのサイズについて見ていきましょう。
セントジェームス・ウエッソンのサイズ・縮みについて
T0 | T1 | T3 | T4 | T5 | T6 | |
レディース | S | M | L | |||
メンズ | S | M | L | XL |
サイズ感はざっくりこんな感じ。フランスサイズなので割と分かりにくいですね。
なぜか「T2」がないです。
ウエッソンはどれくらい縮む?
ちなみに僕は身長177cm・体重64kgでT5を選びました。
どれくらい縮んだかは以下の通りです。
- 洗濯前:着丈70cm 身幅53cm 袖丈56cm
- 洗濯後:着丈67cm 身幅50cm 袖丈53cm
ちなみに数えられないくらい洗濯したので、完全に縮み切っているかと。
着丈・身幅・袖丈のいずれも3cmほど縮んでいるので、結構コンパクトになるということですね。
ウエッソンのサイズ感は?【177cmでT5】
実際に着てみるとこんな感じ。
(完全に縮みきった状態です)


着用感としては、着丈や袖丈はちょうど良い感じ・身幅は少しゆったり目といったところですね。
全体的に「ややゆるめのジャスト」といったところでしょう。
そもそもセントジェームスのウエッソンは、身幅が少し大きなシルエット。
かなり良い具合のサイズ感で着ることができていると思います。
セントジェームスのウエッソンは、迷ったらサイズアップすべき
ウエッソンはサイズ選びに悩む方が多いと思うのですが、迷ったら大きいサイズを選ぶのがおすすめ。
理由は以下の4つです。
- 小さめサイズ(最初からジャストサイズ)を選ぶと、着丈があまりにも短くなって着られなくなる可能性がある
- 着丈と袖丈がやや短めになっているため、大きめサイズを着てもバランスが取れる
- 縮み切った状態でも大きい場合には、乾燥機でさらに縮ませることも可能
- もともと船乗りは大きめサイズのバスクシャツをサラッと着ていたので、大きめの方がルーツに合っている
要は、バスクシャツに関しては「大は小を兼ねる」と考えるべきということ。
今はゆるいサイズ感の方がトレンドですし。
実際に177cmの僕もT4とT5と迷ったのですが、縮みを考慮してT5を選びました。
T4だったら着丈が短くてつんつるてんになっていたかもしれないので、T5で正解だったなと強く感じますね。
セントジェームス・ウエッソンのデメリット・気になる点
ウエッソンはかなり使い勝手が良いのですが、着ていて気になる点・デメリットが2点だけあります。
襟のタグがめくれることがある

よく言われることですが、たまに襟のタグがめくれます。
これは結構恥ずかしいですね(笑)。
そうならないために、着る前は襟をチェックしたり、定期的に襟元に軽くアイロンをかけてあげると良いでしょう。
内側のタグが擦れて痛いことも

これは内側の背中付近についているタグです。
サイズや素材、原産国などが表記してあるタグが何枚か重なっている上、タグの素材自体もかなりしっかりしています。
それゆえ、素肌の上に直接着ると、そのタグが擦れて結構痛いです。
半袖のピリアックを着た時もそうだったので、セントジェームスの製品には共通しているのでしょう。
まぁインナーにタンクトップなどを着れば全く問題ありませんので、そんなに気にするポイントではないですが。
セントジェームス・ウエッソンに関するよくある質問・疑問

セントジェームスのウエッソンに関しては、以下の3つを疑問に思う方が多いはず。
- オーシバルとセントジェームスではどっちが良いのか
- 無地やボーダーなどの豊富なラインナップの中でおすすめは何か?
- 楽天やAmazonで売っている「ギルド」は偽物?
①:オーシバルとセントジェームスではどちらが良いのか
セントジェームスと並ぶ知名度を誇るのが、同じくフランスの「オーシバル」。
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オーシバルとセントジェームスのどちらが良いかについては、ぶっちゃけ好みです。
僕はオーシバルのバスクシャツも以前持っていましたが、生地のクオリティなどはセントジェームスと同じく良いので、どちらを選んでも問題ないかと。
ただ、選ぶ基準としては以下の3つが言えます。
- すっきり着たい→オーシバル
- ある程度のゆとりを持って着たい→セントジェームス
- 蜂のマークが気に入らない→セントジェームス
オーシバルの方が身幅が小さく、全体的にすっきりしたシルエットなので、どんな着方をしたいかで決めると良いでしょう。
あとはオーシバルはスソ付近に蜂のマークがあるので、それを良しとするかですね。
ちなみに僕は、少しゆるめのバスクシャツらしい着こなしが好きなので、セントジェームス派です。
なお、セントジェームスとオーシバルのバスクシャツについては、以下の記事でくわしく比較しているので、興味のある方はどうぞ。
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②:ボーダーや無地など、おすすめのカラーは?
ボーダーならば、「エクリュ×マリン」または「マリン×エクリュ」ですね。
エクリュは生成り色・マリンはネイビーで、セントジェームスの定番的な色味です。
真っ白よりもナチュラル感のある生成り色と、ルーツでもある海を感じさせるネイビーのコンビネーションはセントジェームスの鉄板なので、まず間違いないかと。
ちなみに僕が持っているのも、エクリュ×マリンです。
無地だったら、ブラックやグレーあたりがおすすめ。
カジュアルな雰囲気のあるバスクシャツですが、ブラックやグレーを選べば程よくシックな印象が出ます。
ボーダーを1枚持っている方、他の人とは違ったウエッソンが欲しい方におすすめです。
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③:楽天やAmazonにある「ギルド」は偽物?
結論、ギルドは本物です。
ウエッソンと何が違うのかというと、単に輸入経路の違いです。
- ウエッソン:日本でのみ流通しているモデル
→日本の代理店による、正規輸入品 - ギルド:本国のフランスやヨーロッパなど、海外で流通しているモデル
→正規代理店以外の業者による並行輸入品
上記のとおりなので、物としては全く同じです。
正規輸入のウエッソンは、日本におけるブランド料などが載せられるために少し高め。
しかし、ギルドはそれがないので、ウエッソンよりもお得に買えるんです。
関連記事:偽物って本当?セントジェームス ・ウエッソン とギルドの違い
以上のとおり、ギルドは決して偽物ではないので、楽天やAmazonで安心して購入して大丈夫ですよ。
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セントジェームスのウエッソンを使ったコーデ【メンズ・レディース】
最後に、セントジェームスのウエッソンを使ったコーディネートを見ていきます。
セントジェームス・ウエッソンのメンズコーデ
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- Tops:SAINT JAMES OUESSANT
- Pants:FANTASTIC DAYS
- Shoes:adidas originals campus80’s
これは僕です。
ウエッソンにワイドテーパードのスラックスを合わせた、かなりシンプルなコーデ(適当とも言えますね笑)。
ウエッソンはどんなアイテムとも合うので、パンツをデニムにしたり、上からコートを羽織ったりしても使えます。
合わせやすさ・着られる時期を考えると、やはり汎用性は抜群です。
セントジェームス・ウエッソンのレディースコーデ

出典:https://wear.jp/yuuuiyuuui/12076061/
レディースの場合、ウエッソンをインしてトップスをすっきりまとめるのも非常におしゃれですよね。
黒のウエッソンとベージュのフレアの効いたロングスカートが良く合っています。
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まとめ。セントジェームスのウエッソンは1枚あると超便利。長く使える最強アイテム

ほぼオールシーズン対応できて、どんなコーディネートとも馴染みやすいセントジェームスのウエッソン。
非常に丈夫で長く着られるので、1枚あると重宝すること間違いなしです。
実は、このウエッソンを僕は一度着なくなったのですが、最近発見して良さを再認識しました。
もう手放したと思ってたセントジェームスのウエッソンを最近発見。
しばらく着てなかったのですが、着てみたらかなり良くて、またガンガン着てます。
長く愛されるものには相応の理由がありますね。
— ヒロシ@ファッションブログ (@footmuji) November 15, 2019
それもやはりウエッソンの普遍性によるものですね。名作の名作たるゆえんでしょう。
セントジェームスのウエッソンは、たとえ一度飽きて着なくなったとしても、きっとワードローブに戻ってくる逸品です。
買って後悔するor全く着ないことは99%ないですし、1枚あるとめちゃ便利なので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
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